ふくい「誇りと夢」ぷらん 坂川まさるマニフェスト
1.「地域力」アップ
2.「産業力」アップ
3.「人間力」アップ
プラン実現のために
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1.「地域力」アップ
○“高感度コンパクトシティ”へ
魅力ある都市の再生 ―新幹線を生かせるまちづくり―
福井市は、これまでの取組みにより、全国有数の都市基盤をつくり上げてきました。これらを最大限に活用し、中心部の「にぎわい」、郊外での「やすらぎ」をめざしたまちづくりを進めていきます。また、歴史や伝統・文化などの地域の宝をまちづくりに生かします。
そして、福井市全域がムダのない、魅力ある、誰もが住みたくなる「高感度コンパクトシティ」を実現します。
北陸新幹線の開業は、福井市の将来にとって極めて大きな意味を持ちます。福井駅までの一日も早い開業が実現するよう、強力に運動を展開します。また、東京から2時間40分と約50分の時間短縮効果や、豊かな自然や食、快適な住環境を生かして、産業や観光の振興に努めます。
□北陸新幹線福井駅までの一日も早い開業、大阪までの全線開通が実現するよう、新九頭竜橋や区画整理など新幹線と道路との一体的な整備を進め、県や沿線市町、経済界と共に強力に建設促進運動を展開します。

□新幹線開業の効果を100%生かした、首都圏、関西圏との連携、交流を見据えたまちづくり、観光振興ができるよう、今後10年間をめどとしたプログラムを18年度中につくり、着実に実行します。

□新幹線から在来線・私鉄・バスまで、市民が新幹線をより便利に使える総合的な公共交通ネットワークを整備します。

□県都の顔、福井市中心部の核となる福井駅西口周辺では、県と力を合わせ、西口駅前広場の整備や西口中央地区の再開発を進めていきます。

・西口駅前広場は、地元との合意を得て本格的なバスターミナルを整備し、タクシーやマイカーも使いやすくなるようにします。また、障害者やお年寄り、子どもまですべての人が使いやすくなるようバリアフリー化します。

・西口中央地区は、商業施設、住宅、都市型ホテル、公共施設が入る再開発ビルの建設を、地元、経済界、県と力を合わせて推進していきます。

□福井駅のJR・新幹線高架下の空間については、18年度前半には利活用策をまとめ、整備に着手します。

□市街地の整備は、拡大から成熟に方向を転換します。現在進めている土地区画整理事業は、計画どおり進めます。

  □福井駅前の中心市街地活性化基本計画を見直し、商業、福祉、医療、文化などの様々な都市機能を集約し、市民が集い、誇りの持てるまちづくりを進めます。

□介護付きマンションなど高齢者にやさしい住まいづくりや、美しくやすらぎのある住環境を整備するなど「まちなか居住」を促進し、中心部の定住人口を1割アップします。

□商店街やNPOなどが主体となった中心市街地の賑わいづくりを支援するため、規制の緩和や手続きの簡素化に努めます。

□若者との対話の場を通じ、オープンカフェやストリートライブ、ストリートスポーツなど若者の意見やアイデアを生かした「若者が街を楽しめる」まちづくりを支援します。また、元気なお年寄りが、「お洒落して歩きたくなる大人のまち」を創造します。

□「女性まちなかウォッチャー」(100人)を委嘱し、女性の優れた感性を生かした、人に優しいまちづくりを推進します。
テキスト ボックス: <コンパクトシティとは>
市街地の拡散を抑さえ、自動車に極度に依存しない交通体系を維持し、歩行による生活圏が確保された都市を意味します。
人口減少時代においては、地域コミュニティを重視し、社会基盤が整備されている中心市街地を核に,既存の都市機能を効率よく活用した、持続可能なまちづくりが求められます。
「里地、里山、里川」を地域の顔に ―ぬくもりと活力あふれる地域づくり―
福井らしさを形づくっている里地、里山、里川は、貴重な自然資産であり、福井市民の心のふるさとです。これらを保全・活用し、子孫に引き継いでいきます。
 4市町村が合併した今、「地域の顔」=「地域らしさ(個性)」となるのは、それぞれの地域の里地、里山、里川です。美山、越廼、清水をはじめとして、各地区の「らしさ」を象徴する里地、里山、里川をさらに磨き、後世に残す地域づくりに取り組んでいきます。
□市と県、経済界、学識経験者がまちづくりを議論する「地域力アップ委員会」と、まちづくりに幅広い市民の意見を反映する「市民100人委員会」を創設します。この両委員会でまちづくりをけん引します。

□これまでの「うらがまちづくり事業」や「夢・創造事業」の中で培われてきた地域の知恵と力を原動力に、美山、越廼、清水地区を含めたすべての地区で、地区の特色を生かした住民主体のまちづくりを支援する「誇りと夢・わがまち創造事業」に取り組みます。

□福井の風土に培われた景観を守り育てます。伝統的な建築物の保存、活用(50軒)を奨励する制度をつくります。また、各地域に息づく芸能や祭りを伝承し、地域づくりにつなげます。

□住民自らの手による身近な河川環境や景観を守る活動を推進するため、ワークショップなど市民が参加できる場をつくります。「里川」での水と触れ合う活動を、教育や福祉に活用します。

□自然と共生する川づくりを進めます。足羽川の桜並木は「不死鳥のさくら堤」として保存・延伸するとともに、市民が維持管理に協力する「桜守」(100人)を育成します。水に親しむ空間を整備し、屋形船を浮かべるなどして観光にも役立てます。

□「さくら通り」の桜並木を東西に延ばし、「さくら通り(NHK前)」「さくら堤(足羽川)」「さくら山(足羽山)」をつないだ「さくら回廊」とします。また、一乗谷朝倉氏遺跡までを全国に誇れる「さくら街道」として整備するとともに、美山、越廼、清水の各地区のシンボルとなるような「さくら街道」を整備します。

□主要道路に各地区の「らしさ」を生かした草木を植える街路づくりを進め、桜、菜の花、ショウブ、アジサイ、コスモス、越前水仙といった四季をいろどる街並みを創造する「ガーデンシティふくい」をめざします。

□平成21年に開催される「第60回全国植樹祭」のメイン会場を福井市に誘致し、災害に強い森づくり、川づくりを考える機会とします。
だれもが「歩きたくなる街」に ―歴史が息づく「公園都市」づくり―
福井城址をはじめとして、養浩館庭園、北の庄城址などの歴史を生かしたまちづくりを進めます。築城400年を迎える福井城址については、市民の手により「巽櫓」の復元を考える活動も行われています。早急に民間からの寄付の受け皿づくりをするなど、復元への気運を盛り上げていきます。
また、新幹線、電車、バス、自転車、そして歩行者をスムーズに結びつけ、誰もが気軽に街へと出かけられる交通環境をつくります。特に、福井に残された貴重な資産「路面電車」を、より使いやすく美しい「LRT」に進化させ、福井のシンボルにします。また、「健康長寿」につながる自転車の利用を促進していきます。
□将来想定される県庁舎改築は、移転を前提に、福井城址を「公園都市」の顔とするためのビジョンを18年度中に作成します。県民会館の跡地を利用した中央公園の拡張や御廊下橋の復元など、福井城址、福井神社を生かした市民が歴史の中で憩える場を、県と連携しながら整備します。

□住んでも歩いても楽しめる、歴史と文化を生かしたまちなか景観づくりを進めます。市内各地に散策ルートを整備し、誰もが楽しく歩いて健康づくりができるようにします。

□市民と共に、電車・バスの低床化やダイヤ・路線・料金体系などについて考え、駅・バス停などを整備して、子どもも、お年寄りも、障害を持つ人も気軽に出かけられるよう利便性を向上させます。

□路面電車にLRT(低床の新型車両)を導入し、福井鉄道、えちぜん鉄道の相互乗入れにより、まちなかへのアクセスや移動を便利にします。また、新駅建設や路面電停の改善により、利便性向上と乗客増をめざします。

□LRTの導入に当たっては、車両や電停のデザインに市民の意見を取り入れ、「福井のシンボル」として大切に育てます。

□地域交通のあり方を市民ぐるみで考えるため、自家用車通行を制限して公共交通や自転車、街歩きの楽しさを実感するイベント「カーフリーデー」を実施します。

□自転車を利用しやすい道づくり、まちづくりの「自転車マスタープラン」を18年度中に策定します。「市民サイクリング大会」を開催し、自転車を通して市民が交流する機会を設けます。
○災害に強く、みんなでつくる「安心」「信頼」のまち
安心して暮らせる社会を
 戦災、震災からの復興を経て60年、一昨年の福井豪雨によって自然災害への備えの重要性を実感しました。
 災害に強い社会基盤の整備、速くて正確な情報伝達はもちろん、家族や地域コミュニティの助け合いによる信頼社会をつくることで、市民の「安心」を支えます。
□自主防災組織を18年度中にすべての地区で整備するよう支援し、地域コミュニティの力で市民の「安全・安心」を確保します。また、地域の自主的な訓練を積極的に支援します。

□6月28日から7月18日までを「みんなで防災を考える20日間」とし、震災、水害の教訓を次世代に伝えるとともに、防災・減災のあり方を考える機会にします。

□足羽川、九頭竜川、日野川の流域を構成する市町と住民、国、県が一堂に会する「流域連携会議」の開催を呼びかけ、河川の環境保全や防災などについて協議します。

□国や県と協力し、分かりやすいハザードマップづくり、洪水被害地域を拡大させない土地利用対策など、都市型水害への対応を進めます。

□遊水地や道路、公園、駐車場の地下などでの雨水貯留(40,000㎥)を進め、環境に配慮しながら水害の発生を予防します。

□福井豪雨の再来にも耐えうるよう、国や県と協力し、足羽川や足羽川ダムの整備を進めます。整備に当たっては、災害に強いだけでなく、環境と共生する治水対策を進めます。

□がけ崩れや土石流など土砂災害から市民を守りつつ、海岸の侵食を防止するため、山から海まで流域全体において適正な土砂の管理を行います。また、間伐や植林により山林の再生を図ります。

□公共施設の耐震対策を進めるとともに、民間の建物の耐震診断、改修を後押しします。

□高齢者や体の不自由な人の世帯の除雪をスムーズに行えるよう、全国に先駆けて、ボランティアなどのマンパワーを活用する「除雪アクションプラン」を18年度前半に作成し、実施に移します。心のきずなで雪を克服するまちの実現に向け、地域、企業、行政がスクラムを組んで除雪活動を行う「市民一斉除雪デー」を展開します。

□市民の協力も得て歩道の除雪、通学路の確保を徹底します。

□国や県と連携し、主要道路への融雪装置の整備延長を1割アップします。新しい融雪技術を公共施設などで活用できるよう、積極的に検討します。